高校までPCを利用する側だった自分が、PCの仕組みについて詳しくなりたいと思い、大学生の時、自作PCを作った時の話を記事とします。10年前の話となりますが、この時自分が取り組んだ事を記載します。 これから自作PCを作ろうと思っているが何から着手したら良いか悩んでいる人の参考になれば幸いです。
自作PCを作成する事とした経緯
私は高校までPCを利用する側の人間でした。工学系の大学に入学するまで、PCについて勉強する事はありませんでした。そんな私が大学に進学を機に、PCの中身がどうなっているかを知りたいと考えました。特に、理論では無くイメージとして自身に定着させる事をしたく、学生時代の私は勉強を兼ねて自作PCを作る事としました。
自作PC作成までの手順
私が実際に自作PC作成に取り組んだ手順概要を記載します。「自作PC作成手順」の章で注意点やポイントを記載します。
- 必要な手順と必要なものの抽出
- 部品の選定
- 組立手順の確認
- 組立と動作検証
自作PC作成手順
必要な手順と必要な部品の抽出
このフェーズではインターネットで何を準備する必要があるのかを調べました。また、自分が自作PCに求める事を挙げました。そもそも、何を準備する必要があるのかわからない状態で準備しても仕方がありません。そのため、まずは何を準備するかを以下の様に必要な部品部分を洗い出す所から始めました。現在私が自作PCを作るために必要と感じるものを以下に示します。
- CPU
- マザーボード
- メモリ
- HDD
- 電源装置
- グラフィックボード(通称:グラボ)
- 光学ドライブ(DVD、ブルーレイ)
- PCケース
- OS(LINUX or Windows)
- ディスプレイ
- キーボード
- マウス
全てのパーツではありませんが、以下に作成した時の内部構成画像を掲載します。埃を被っていますが、完成するとこんな感じになります。
「自作PCの中身」
上記の自作PCに必要なものリストを見ても分かるように、複数のパーツが必要となります。当たり前ですが、この部品にそれぞれお金が発生します。私はまずは、用途を明確にして各パーツに対していくら程度必要か予算を調査しましたが、用途に応じて必要がスペックが変動するため、決めきれない部分がありました。そこで、勉強をするために自作PCの作成を考えましたが、実際に作成した後のPCの利用用途の洗い出しをし、スペックを決めました。当初の私は、以下の様な用途で利用を想定していました。
- 研究室で画像処理をするため、この処理を可能にする。
- オンラインゲームがある程度遊べる。(当初興味がありやってみたかった)
- ネットサーフィンをする
- 文書を書く
- 各種データ管理(iPhoneのバックアップ、音楽データの管理)
部品の選定
前項で洗い出した項目のパーツで必要な部品を集めます。初心者のため、各パーツの価格目安がなかったため、このフェーズで必要なパーツを調べる事と合わせ、予算も一緒に決めました。個人的には、パソコンのスペックや見た目がここで決まるため、部品選びが一番楽しかったです。
当初の私は部品の知識がゼロでしたので、一旦、パーツショップのサイトを見て必要なパーツをの目安を立てました。また、グラボ、マザーボードで最適なスペックがどの程度必要からなかったため、当初はやっていたmixiのコミュニティで相談しました。ある程度自分なりの目安が決まったら、実際にパーツショップに行って店員さんにアドバイスを貰いに行きました。利用目的から想定しているパーツを店員さんにお話をしたところ、この位のスペックが良い等のアドバイスを頂きました。
パーツショップの店員さんは非常に協力的で、相談した事に良いアドバイスを頂く事ができました。この後、自分の中である程度の像が固まったので、値段とスペックをの比較をし、最終的な構成について決定します。その後、パーツショップに行って購入です。私は自作PCのパーツの購入はPCスペックの相談をした店舗でさせて頂きました。相談している最中に見積もりを作成して頂いたため、スムーズに購入する事ができました。
組み立て手順の確認
実際にパーツを買ったら、自作PCの作り方手順の本を1冊購入すると良いです。そこに手順が一通り乗っているため、手順を間違える事はありません。また、初めての場合、それぞれのパーツを接続したタイミングでどういう動作確認をしたら良いか、初心者向けの注意点が書かれていて大変役に立ちました。
自作PCの組み立て方についてまとめました。「自作PCの組み立て方」をご参照ください。
組立と動作検証
組み立ては基本的に自作PCの組み方の本を参考にして組んで行きます。途中までは順調なのですが、マザーボードに差し込む各種配線が良くわかりませんでした。私の場合はネットで調べながら順次差し込んでいく形を取りました。そのため、実際に動かす時に本当に動くかどうかドキドキで緊張しました。
基盤の配線は綺麗に整えながら接続した方が良いです。うまくやらなければ、ゴチャゴチャしてしまい、実際にPCを起動させた時、ケーブルがケースのクーラー部分に当たり、パチパチ音が出たり、故障時のパーツ交換の際に取り出しにくくなったりします。
最終的にPCが立ち上がり、Bios画面を表示し、HDD、メモリ等が認識されている事を確認して、OSを入れ、グラボをはじめとするパーツ付属のCDがあれば、インストールします。ここまでできれば一先ず完了です。
自作PCの現在
自作PCがどの程度の期間使えるかというと、この時作ったPCは現在も稼働中となり10年間稼働しています。6年は母艦として活躍をしました。その後、4年間は各パーツの老朽化により動作が重くなったり、HDDの故障があったりしましたが、パーツを取り替え、現在はOSをUbuntuにしてサブ機として稼働中です。私はここまで自作PCが長持ちするとは思いませんでしたので、素直に驚いています。
自作PCは学習効果はあったか
実際に自作PCを使った事でPCに対して詳しくなる事ができました。PCの仕組みが理論をしるだけでは無く、どのパーツがどんな役割をしているかイメージと役割の紐付きができました。また、どう言った用途であればどのぐらいのスペックのPCで充分か分かるようになりました。
自作PCについての注意点
- 自作PCを始める方に対する注意点としては、故障の原因調査を自分で行うため、どんどんPCに対する知識が増えていきます。私にとっては勉強となるため、凄く良い経験となっています。しかし、あまりPCに詳しくない方、調べるのは手間がかかるなと感じる方には自作PCは向かない様に感じます。
- 故障時には急にPCが立ち上がらなくなりますので、自作PC以外にインターネットに接続できて、原因調査ができる状態である事をお勧めします。故障した時の原因調査はネットから同じ様な現象が発生している方の対象方法を真似て見る事から始めますが、これができないと自力で回復ができません。OSが急に立ち上がらなくなり焦った時、スマートフォンで検索ができ、復旧する事ができました。
- 自分でPCを直せないけど、自作PCを使っているという方は、パーツショップに行くと、自作PCの修理をしてくれるサービスがありますので、これを利用するのも一つの手だと思います。
まとめ
自作PCを作る事は凄く楽しいのですが、実際に作ってみると苦労する点も多くあります。私の経験では、障害復旧が一番大変なところです。何が原因でトラブルが発生しているかわからないため、とにかく検索をかけて実際に試してみて模索を繰り返します。
自作PCが初めての方は、自作PCについての勉強をある程度実施してから着手する事をお勧めします。私は、勉強を事前にして取り組んだ事で、今回記載した手順を2ヶ月程度で完了する事ができました。勉強方法は、知識のある方に相談する事をお勧めします。私の場合は周囲に自作PC経験者がいなかったため、インターネットとパーツショップ店員さんを頼りました。
実際にPCを作った後も、修理をする事で私の様に10年利用ができます。また、故障時の対応している間にPCに関する知識がどんどん身に付いていきます。
是非、自作PCに興味を持った方は取り組んでみてください。私もまた自作PCを作ってみたい思いがありますので、作った際にはそれぞれのパーツ選びで考えた事をまとめて記事にさせて頂きます。
以上です。