自作PCの組み立て方

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「パソコンを自作してみよう!」、「自作PCに興味あるけど、何をするのか」と考えている方の参考として活用していただきたく、自作PCの組立て方について記事をまとめました。

ご興味のある方のご参考となりますと幸いです。

また、自作PCの組み立て時に準備をしておきたい道具や周辺機器については、別記事にまとめています。自作PCの準備段階の参考にご一読ください。「自作PC組み立てで準備をおすすめする道具と周辺機器の紹介」参照。

自作PCの組立て手順

実際に自作PCの組立てした際の画像を参照しながら、手順を説明していきます。また、組み立ての際、気を付けた方が良い事について、記載します。

自作PC組み立てのイメージは、マザーボードを中心にパーツを取り付けていく形です。

取り付けイメージ

※注意点※

説明で組み立てている自作PCのCPUはグラフィック機能が無いため、すべて組み立てた後に起動テストをしています。

CPUの取り付け

マザーボードにCPUを取り付けます。

取り付け方は、マザーボードのCPUソケット部分にCPUを置き、ソケットの横についている棒状の支えを固定する留め具にはめ込みます。この一連の作業でCPUの取り付け作業は完了です。

取り付けイメージ

作業自体は簡単ですが、慎重さは作業中1番です。AMDの場合は、CPUの裏にピンがついています。Intelの場合は、マザーボード側にピンがついています。このピンが折れてしまった場合、マザーボードとCPUの接触がうまくいかず、不具合が発生する事があります。このピンは細く、何かの拍子に折れる事がありますので、雑に作業をしてはいけません。

マザーボードをケースに取り付け

マザーボードをケース側に設置します。ケース側のネジ穴の出っ張りに合わせ、マザーボードを置きます。マザーボードを置いた後、マザーボードにネジ穴が開いていますので、ネジ止めをしていきます。

ネジ止めは9か所ありますので、全て止めます。

CPUクーラーの取り付け

CPUクーラーを取り付けます。取り付け方は簡易水冷、空冷、使うCOUクーラーによって少し異なります。今回は、空冷の場合を紹介します。簡易水冷の場合は、取り付ける機会がある際に追記します。

空冷の場合

CPUクーラーを固定する台を作ります。

CPUクーラーの付属品にCPUクーラーマウンティングプレートがあり、これを利用します。

CPUクーラーマウンティングプレートは、様々なマザーボードのソケット(CPU取り付け部分)に対応するために付属しています。CPUの種類として、Intel、AMDがあり、それぞれのソケットの世代があり、この世代違いによってCPUクーラーが取り付けられないという事態を避けるために使います。

CPUクーラーの取り付け手順は以下の様になります。

  • CPUクーラーマウンティングプレートを設置する前に、マザーボードの背面にバックプレートを設置
  • マザーボードの穴の開いた部分にバックプレートのネジ留部分が出現
  • CPUクーラーマウンティングプレートを置き、ネジ留め
  • CPUクーラーマウンティングプレートの上にCPUクーラーを置き、ネジ留め
取り付けイメージ

CPUクーラー設置前に、CPUにグリスを塗ることを忘れないよう、注意してください。グリスは、CPUで発生した熱をCPUクーラーに伝える重要な役割を持っています。

グリス塗った

CPUクーラーの設置で注意したい事として、CPUクーラーのサイズが大きすぎて、他のパーツの取り付けを妨げないかという事です。よくある事として、CPUクーラーが大きすぎて、メモリの取り付け部分と干渉してしまい、設置できないという事象があります。設置後に気づくと手間ですので、CPUクーラーをメモリの上に仮においてみて、他のパーツと干渉しない事を確認します。

CPUクーラーの設置が完了後、CPUクーラーで利用しているファンのケーブルをマザーボードのファンピンに取り付けます。

CPUクーラーのファンピンの取り付けについて、CPUクーラー用に用意されたファンに取り付ける様にしてください。「CPU_FAN1」と記載されています。

ファンケーブル取り付け

ストレージの取り付け

ストレージの取り付けでは、最近主流であるM.2の取り付け方を紹介します。M.2の取り付け場所はマザーボードによって複数存在しています。基本的には、CPU取り付け部分の下にヒートシンクがあり、ヒートシンクを開けた部分に取り付けます。

SSDの取り付け

取り付けの際は、M.2を差し込み、M.2が浮かない様に留め具で固定をし、再度ヒートシンクを閉じる事で完了です。

メモリの取り付け

メモリは取り付けは、各メモリの位置に注意が必要です。

メモリ取り付け位置

シングル(1枚差し)であれば、CPUソケットから一番離れている部分(「メモリ取り付け位置」でいう最下部のスロット)のメモリスロットに取り付ける事で完了です。

デュアル(2枚差し)の場合は、CPUソケットから一番離れているメモリスロットと、1つ開けたメモリスロットに差し込む事になります。

差し込みの際には、片側のツメを下げ、メモリを「カチッ」という音が鳴るまで差し込む様にします。

「カチッ」とならない場合は、差し込みが甘かったり、認識するように差し込まれてなかったり、PC起動時にエラーとなりますので、注意です。

メモリの取り付け完了

ケースケーブルとマザーボードの接続

ケース側にいくつかのケーブルが用意されています。

電源のオン/オフであったり、オーディオ端子であったり、USB端子となります。

各ケーブルの差し込み先は、マザーボードによって異なります。

そのため、マザーボード側のマニュアルと照らし合わせながら作業をします。

例として、ケーブルの差し込み先を掲載しますので、ご参考としてください。

各接続端子は、マザーボードの下部に設置しています。ケースファンについては、CHA_FAN等の記載のピンに取り付ける事でケースファンが稼働できます。

ケースケーブル類の接続例①
ケースケーブル接続例②

オーディオ、USB、電源端子となります。尚、今回は利用していませんが、USB Type-Cを利用する場合は、マザーボードの電源供給差し込み口の下部分が差し込み口となります。

電源ケーブルを各パーツへ取り付ける

マザーボードに対し、電源ケーブルを接続します。

電源ケーブルは、CPUへの電力供給、マザーボードへの電力供給、SATA関連の電力供給、グラフィックボードへの電力供給に分かれます。

※SATAとは、SSD、HDD、簡易水冷に対する電力供給のために利用します。

フルモジュール電源の場合、必要な電源コードを電源ユニットに差し込みます。

フルモジュール電源の差し込み例

マザーボードに利用するケーブル

メイン24ピン端子となります。ケーブルの片側が細長いものです。

もう片方の先端が2つに分裂しています。細長い方をマザーボードへ取り付け、2つに分裂している側を電源モジュールに接続します。

CPUに利用するケーブル

CPUとケーブルに記載のあるケーブルを利用します。CPUと記載のあるケーブルを利用します。ケーブルの向きとしては、CPUと記載されている方のケーブルをマザーボード側、記載の無い方を電源モジュールに差し込みます。

マザーボードはCPUの左上部分にCPUの電力供給のためのプラグがあるため、その部分に差し込みます。

グラフィックボードに利用するケーブル

PCIeと記載されている端子を利用します。ケーブルのPCIeと記載のある部分は、グラフィックボードの電源供給口に差し込みます。もう一方を電源モジュールのPCIeと記載されている部分に差し込みます。

電源をケースに取り付ける

電源本体は、ケースの電源固定位置にネジ留めします。4か所となります。

電源ユニットの取り付け状況

電源ケーブル取り付けの注意点

利用する電源モジュールにケーブルを差し込み、電源ユニットをPCケースに固定、各種ケーブルをマザーボード等のパーツに接続という手順で接続することです。

電源モジュールにケーブルを後差しする場合、多くの場合、ケーブルの差し込み口がケースに隠れてしまい、ケーブルが差し込めません。

電源設置後の様子

グラフィックボード取り付け

PCI-Express×16スロットにグラフィックボードを差し込みます。

向きは、グラフィックボード下の基盤のへこみ部分とPCI-Express側の突起部分を合わせる形です。大抵の場合、グラフィックボードのファンがマザーボードの下向きになります。

差し込む際には、マザーボード側のツメを下げ、グラフィックボードを差し込みます。

差し込みの際には、ケースの背面にグラフィックボードの画面出力端子を出す様にケースの金具を外します。

グラフィックボードの画像出力端子部分をネジ留めし、電源ケーブルのPCIeをグラフィックボードの電力補給口に差し込む事で作業完了です。

グラフィックボード取り付け後

起動テスト

ここまでの手順で接続が完了した後、起動確認をします。エラーがなく、PCが起動したら、完了です。初回起動時には、パーツ認識をするため、POST画面が表示されます。この時、エラーの記載がなければ問題ありません。「press F1」等最下部に記載があった場合、指示通り、ボタンを押します。次の立ち上げ時に正常にBIOSが立ち上がります。

エラーが発生していた場合、エラー内容が英文で記載されます。その文章をスマホ等使って、調べてみてください。

どうしてもわからない場合は、パーツを購入したお店の方へ質問したり、詳しい方へ質問したりしてはいかがでしょうか。

起動テストの順番について注意

今回紹介した手順では、起動テストをグラフィックボードの取り付け完了後に実施しています。この理由は、グラフィック機能の付いていないCPUを利用しているからです。

本来、起動テストは、最小構成で起動するかどうかを確認する事で不具合の原因を特定します。そのため、グラフィック機能付きのCPUを利用している方は、グラフィックボード取り付け前に起動テストの実施をしてください。

今回組み立てた自作PCの構成紹介

ここまでの手順で、紹介している自作PCのパーツを記載します。

利用用途として、OBSを用いた配信と簡単な作業や負荷の低いゲームとなります。配信とゲームは同時にしない予定です。

  • CPU:Ryzen 7 5700X (AMD)
  • CPUクーラー:AK400 R-AK400-BKNNMN-G-1(DEEPCOOL)
  • マザーボード:B550 PG Riptide(ASRock)
  • グラフィックボード:RX6600 XT Challenger ITX 8G(ASRock)
  • 電源:KRPW-GK650W/90+(玄人志向)
  • メモリ:CT2K16G4DFRA32A (Crucial)
  • ケースファン追加2個:F140P(NZXT)
  • SSD:980 MZ-V8V1T0B/IT(SAMSUNG)
  • PCケース:CH370 R-CH370-BKNAM1-G-1(DEEPCOOL)

まとめ

経験談となりますが、私は、自作PCの組立てに初めて挑戦した時、ケース配線系が難しく、調べながらの組立てとなり、時間がかかりました。また、自作PCの組立てに慣れたころでも、メモリの差し込みがなかなかうまくいかない事がありました。

解決方法として、ケース配線に関しては、ケースやマザーボードのマニュアルを読み合わせをする事で、時間はかかりましたが、解決できました。また、メモリについては、差し直しや、1枚のみ差し込み動作を確認する等、地道な確認が多かったです。

自作PCは大変な事が多いですが、楽しさもありますので、是非、挑戦してみるのはいかがでしょうか。

自作PC組み立ての参考として、本記事が役立てば幸いです。

以上です。

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