メモリ増設や交換時の注意点と気にしたい事

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パソコンのスペック不足や、不具合が発生する時、パソコンのメモリ交換や増設する事があります。

メモリ交換・増設は、自作PCやパソコンパーツを交換する方は、慣れているため問題ありませんが、不慣れな方にとって、緊張する作業です。

緊張する作業でありながら、メモリ交換後の起動に時間がかかったり、パーツ相性で起動しなかったりと、不安要素がたくさんあります。

そのため、手順やポイントをしっかりと押さえて、作業に臨みたいところです。

本記事では、メモリ増設や交換で気を付けたい事や注意したい点を紹介します。

メモリ交換をやりたい方で、作業が初めて、もしくは不慣れな方の参考となれば幸いです。

メモリ選びの注意点

メモリ選びでは、規格や周波数、容量といった気にする場所があります。

メモリの規格

マザーボード取り付けられる規格は、決まっており、間違ったメモリを購入しないよう、注意です。

2025年2月時点で販売されているメモリでメジャーな製品は、DDR5とDDR4です。

DDR5が最新マザーボードに対応したメモリ規格で、DDR4が前世代のマザーボードで使われているメモリ規格です。

DDR5とDDR4では、メモリのスロットの形状が異なります。そのため、規格が異なるメモリを挿しこむ事はできません。

下部のスロット DDR5

容量とメモリ枚数

メモリ容量は、8GB、16GB、32GB等、様々あります。

利用するメモリ容量を1枚で満たすものもあれば、2枚使って、満たす事があります。

メモリの規格 DDR5

通常のマザーボードであれば、4枚のメモリを挿しこむ事ができますが、メモリを4枚挿しこむ場合、動作が安定しない恐れがあります。最大メモリ2枚が利用数として、最適と言われています。

例えば、64GBメモリを利用したい時は、「1枚で64GBの容量を持つメモリを利用する」か「32GBメモリを2枚用利用する」か、どちらかです。

そのため、メモリ増設を考えている方で、すでにメモリ2枚がマザーボードに取り付けられている場合、現在使っているメモリよりも容量が大きなメモリへ、買い替えが必用です。

メモリの取り付けの注意点

メモリをマザーボードに差し込む物理作業です。物理作業のため、問題なくメモリが取り付けられているか、パソコンが起動するまで分かりません。

しかし、確実に間違えてはいけないところと、それぞれの作業で、問題無いはずという目安があります。

メモリを差し込むスロット位置

メモリの取り付けでは、マザーボードに4つあるスロットの内、メモリの取り付け位置はここが良いという場所があります。

マザーボードスロットのスロットは、A1,A2,B1,B2があります。

スロットの番号

大体のマザーボードは、A2とB2へのメモリ挿しこみが推奨されています。

尚、注意点として紹介した差し込み場所は、マザーボード全てに対応するわけではなく、メモリ取り付け前にマザーボードのマニュアルで確認することをお勧めします。

メモリの取り付け向き

メモリ再仕込みの向きに注意です。

マザーボードのスロット凸部分と、メモリの凹み部分が一致する様にメモリを取り付ける必要があります。

マザーボードのスロット凸部分

反対方向に取り付けた場合、メモリを奥まで挿しこめず、パソコンが起動できません。また、力ずくで挿しこんだ場合、メモリが破損する可能性があります。

メモリ取り付けのイメージ(両手で抑えた方が良い)

メモリの差し込み具合を確認

メモリの挿しこみ時、マザーボードのメモリスロットを固定する爪部分を外します。

メモリ爪の解除

その後、メモリを「カチッ」という音が出るまで挿しこみます。差し込みが成功すると、爪がメモリを押さえます。

メモリ差し込みで爪が固定

メモリの挿しこみでは、力加減が難しいため、力を入れすぎず、ほどほどの力で押し込む様注意が必用です。

静電気の発生対策

パソコンの組み立てでは、静電気の発生に注意が必用です。

静電気が発生した時、パソコンパーツが使えなくなります。そのため静電気対策は必要です。

対策として、作業前に金属に触っておく事や、静電気対策の手袋の利用をおすすめします。

対静電気の手袋

メモリ起動時の注意点

メモリエラーランプが出てもしばらく放置

メモリを取り付けた後にパソコンを起動させた時、メモリのエラーランプが点灯します。

エラーランプ点灯

エラーランプが点灯した場合、しばらくパソコンの電源を入れ、放置する事で、モニターに映像が映る事があります。

詳しくは、「メモリ交換でdramランプが赤く点灯したが使えるようになった」をご参照ください。

メモリの増設完了を確認

メモリ増設後、パソコンが認識しているかどうかは、BIOSや、Windowsの設定画面で確認ができます。

Windowsでは、タスクマネージャーを開き、「パフォーマンス」→「メモリ」を選択します。

パフォーマンス項目のメモリを選択します。メモリの右上部分の数値がメモリ変更後のメモリサイズであれば、メモリの増設、変更が成功です。

メモリ変更後の表示

まとめ

メモリの交換や増設では、いくつか注意点が必用です。

メモリの準備段階では、メモリの規格と容量に注意です。

実際の交換増設作業では、差し込みスロットや、メモリの取り付け向き、差し込み具合、エラーランプ点灯に対する対応で注意が必用です。後、静電気対策です。

メモリ交換作業は、気を付けるポイントやどうしたら、作業完了かを知らないと、「これで大丈夫か?」という不安を抱えながらの作業となります。

私も最初のメモリ関連の作業は、不安があり、メモリ交換後も、うまく行かず、戸惑うことが多くありました。

事前に気を付けるポイントや作業内容を把握する事で、作業に対する不安が少しは、軽減できます。

本記事が、メモリ交換や増設の作業に対する不安感解消に繋がりますと幸いです。

以上です。

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