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RTX5080の消費電力が気になり電力制限を試した

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ミドルレンジ以上のGPUを利用した時、気になる事として消費電力があります。可能な限り消費電力は押さえたい所です。

しかし、消費電力を落とし、性能が落ちては、せっかく用意したハイスペックなGPUの性能が生かせない。

そこで、程よいバランスで電力制限を行い、グラフィックボードを運用する事で、良いとこどりをして、グラフィックボードを運用しようという考えです。

電力制限と聞くと難しいイメージがありますが、最近は、NVIDIAが提供しているアプリケーションから最大電力の制御が行えます。

本記事では、グラフィックボードの電力制御方法のやり方と、実際にRTX5080に対して電力制御をした時の動作状況について紹介します。

RTX5080の電力制御時の動作が気になる方や、電力制御をして消費電力を減らしながらPCを運用したい方のご参考となれば幸いです。

尚、電力制御の実行や発生した問題については、自己責任となりますので、ご注意ください。

目次

電力制御のやり方

本記事にて実施する電力制御は、NVIDIA純正のアプリケーションを利用します。NVIDIAアプリを起動後、システムから、パフォーマンスへ移動します。

その後、「パフォーマンス制御」の項目上にある、電力量最大(%)の数値を変更する事で、制御します。

NVIDIA純正のアプリケーション電力制御画面

電力制御は、1%単位で実行できます。また、100%を超える設定ができます。指定できる最小値は、70%です。

実施環境紹介

電力制御の検証環境を紹介します。

PC構成は以下となります。

  • CPU:9950X
  • GPU:RTX 5080 16GB(MSI VANGUARD)
  • マザーボード:B650 AORUS ELITE AX ICE
  • メモリ:64GB
  • CPUクーラー:Liquid Freezer III 360
  • PCケース:H7 Flow(2022)

検証時の部屋の温度は、29度程度です。

電力制御検証環境

電力制御時の動作確認方法

電力計測時の動作確認は、以下のベンチマークを実行しています。

  • モンスターハンターワイルズ(レイトレーシング無、4K、フルHD)
  • FF14 黄金のレガシー(フルHD)
  • FF15(4K、フルHD)

各ベンチマークのスコアを記録し、100%に対してどの程度のスコア低下が発生しているか確認しています。

また、電力制御による、性能低下度合の検証し、ほど良い性能で安定動作できる電力がどの程度か探ります。

各ベンチマークの実施結果比較

FF14

FF14ベンチマークスコア

電力制限の結果、100%と80%の時のスコアは若干異なる程度に納まっています。

一方で、90%時点では、スコアの低下がみられます。電力に応じてスコアが上がるものと考えていましたが、そうではないらしいです。

電力制限90%時点の記録を4回ほど日を置いて計測したが、どれも32000台を超える事がありませんでした。そのため、平均的にスコアは変わらないという状況です。原因はわかりませんが、記録として記載しておきます。

80%と90%の電力制御時のスコア差は、100程度です。90%と100%の電力制御時のスコア差は、200程度となります。

FF15

4KとFullHDのどちらも計測しました。

FF15 4K ベンチマーク計測結果
FF15 FullHD ベンチマーク計測結果

計測結果として、90%の電力制御時点で最もスコアが良いです。100%電力制御のスコアに対し、90%の電力制御の方が若干のスコアが高い状態です。

また、90%と80%の電力制御の差は大きく感じるが、実際には、4Kでは200程度の差で、FullHDでは300程度の差となっています。

モンスターハンターワイルズ

重めのゲームに対するベンチマークの実施となります。

4KとFullHDのどちらも計測しました。なお、補正を一切かけず計測した結果となっています。

モンスターハンターワイルズ 4K ベンチマーク計測結果
モンスターハンターワイルズ FullHD ベンチマーク計測結果

4KとFullHDどちらの計測結果も似たようなスコア分布となっているます。スコアが高い方から、電力制御の100%、90%、80%、70%の順で並んでいます。

スコア差は、80%、70%の電力制御の間で大きく差が出ています。4kでは、300程度のスコア差とっており、FullHDでも300程度のスコア差が出ています。

FullHDで実行した時の90%と80%の電力制御の計測結果に対しても、スコアの差は500程度の大きな差が出ています。

電力制限計測結果を踏まえて

検証時の利用環境における、RTX5080の電力制御結果を見ると、安定性した動作を考えた場合、80%の電力制御が良いと感じます。

少ない検証結果ですが、90%の電力制限下では、スコアの上り下がりがタイトルによって発生します。

一方で、80%の電力制限下では、90%電力制限時との差が大きく発生するタイトルがあるものの、どのタイトルでも3位以内の位置にいます。70%の電力制御にスコアが抜かれず、80%の電力制限が安定した動作をしていると感じています。

まとめ

RTX5080の良い感じの電力制御状態の動作をどうしたら実現できるか、という点を調べました。

安定性の面で電力制御80%時の動作が良いと感じ、今後利用していきたいと思います。利用中に疑問が上がった際には、別途記事にしたいと思います。

別の話となりますが、今回検証できていない点で2つ懸念事項があります。

1つが、マザーボードが1世代前に主流であったB650を利用している点です。最新のマザーボードを利用した場合、スコアが安定性する様になるのでは?と気にしています。

2つ目が、RTX5070Tiの電力制限なしの状態で、RTX5080の80%電力制御時のスコア差がどの程度あるか、気になるところです。差があまりなければ、「RTX5070Ti買えば良いじゃん」となります。

懸念事項については、今後機材が準備できれば、検証をしていきたいです。

本記事が、RTX5080の電力制御時の動作状況が気になる方の参考となれば幸いです。

以上です。

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