Ryzen9 9950Xを空冷で運用している方を時々見かけるが、大部分で簡易水冷をお勧めする方が多いです。
2026年2月時点でRyzen9 9950Xを空冷クーラー運用している方の記事は少なく、判断に迷います。
本記事は、Ryzen9 9950Xを空冷クーラー運用の目安を立ててもらえればと考え、実際にRyzen9 9950Xを空冷クーラーでベンチマークを実施し、CPUの温度変化の結果について紹介します。
検証時の注意点として、冬場の運用のため、夏場の温度で検証ができていません。
利用した空冷クーラー
利用中の空冷クーラーは、ノクチュアの「NH-D15-CH-BK」です。大型のCPUクーラーを利用しています。
最新版では、「NH-D15-CH-BK G2」が販売されていますが、今回は1世代前の「NH-D15-CH-BK」を利用しています。

少し「NH-D15-CH-BK」と「NH-D15-CH-BK G2」の違いに触れます。
「NH-D15-CH-BK」と「NH-D15-CH-BK G2」の違いは、ヒートシンクの本数です。
「NH-D15-CH-BK」が6本のヒートシンクで、「NH-D15-CH-BK G2」が8本のヒートシンクを利用しています。ヒートシンクが多い「NH-D15-CH-BK G2」の方がより効率的な放熱が可能とのことです。
検証環境
今回の検証で利用したPC環境は、以下となります。GPUは電力制限なしの100%の設定で検証をしています。
- CPU:Ryzen9 9950X
- GPU:RTX5080
- メモリ:64GB
- マザーボード:MPG X870E CARBON WIFI
- CPUク―ラー:NH-D15-CH-BK
- PCケース:FRAME 5000D RS

ベンチマーク実施中のCPU温度変化
検証を行ったベンチマークは以下となります。
- CINEBENCH R23 シングルコア、マルチコア
- モンスターハンターワイルズ FullHD、4K
- FF14 黄金のレガシー
- FF15 FullHD、4K
1つの指標として、CPUの温度が90度を超えるかどうかを確認しています。90度を超えた時、不安定な挙動となる恐れがあるといわれいている事から、90度を指標としています。
40度~80度以内に納まる場合、安定的に冷却できていると考えます。
CINEBENCH R23
シングル、マルチ共に安定した温度でベンチマークが終了しています。
シングルでは、60度前半を維持し63度を超える事はありません。

マルチでは、最大80度が最大温度で、75度以上で推移しています。

温度上昇や急低下は無く、安定した温度の推移です。
モンスターハンターワイルズ
共に80度以上の温度で推移する事もあり、FullHDが最大85度。4Kが83度の結果です。

このベンチマークは重いため、危険水域の90度を超えると思っていましたが、超えませんでした。
大型の空冷クーラーであれば、Ryzen9 9950Xに対しても、何とか冷却ができる印象を持ちました。
FF14
FullHDでのベンチマーク結果です。

冷却は61度が最低で、最高69度となっています。
冷却が安定している事から、Ryzen9 9950Xを空冷ク―ラーで冷却できています。
FF15
FullHD、4K共に同じような推移をしています。

4K実行時の温度が、一時的に79度になりました。80度に近づきましたが超える事なく冷却しています。特段危険な状態にならず、Ryzen9 9950Xを冷やし切りました。
検証結果
検証結果の結果、最も重い処理が行われている「モンスターハンターワイルズ」のベンチマークの結果で、90度を超えていません。
そのため、高負荷なゲームにおいても、Ryzen9 9950Xを冷却ができ空冷クーラーで運用しても問題なさそうです。
特に、常に80度台ではなく、70度台に下がることもあった事から、安定した冷却ができる様に感じます。
90度以上の温度で継続利用は心配となりますが、80度台であれば安定しているような印象を受けます。
他のベンチマーク結果についても、最高温度が80度以内で温度Ryzen9 9950Xを空冷クーラーで冷却ができています。
そのため、よほど重い処理が連続しなければ、Ryzen9 9950Xを空冷クーラーで冷却できると期待できます。
ただし、今回の検証では、大型の空冷クーラーを利用したため、Ryzen9 9950Xを空冷にて冷却できていると考えてる点もあるため、空冷運用に対しては、大型の空冷クーラーおすすめします。
まとめ
過去、Ryzen9 9900Xの空冷クーラー運用を検証し、Ryzen9 9950Xで空冷クーラーの運用は厳しいのではと推測していました。
一方で、今回のRyzen9 9950Xの空冷クーラーでの検証では、空冷クーラーでRyzen9 9950Xの冷却は十分できている印象を受けました。
ただし、空冷で十分と言い切れない点もあります。今回の検証を実施した時期が、2月で寒かったため、夏場の暑い時期にCPU温度が90度を超えない保証ができません。
そのため、夏場にRyzen9 9950Xを冷却する場合は、CPU温度の変化に注意が必用です。CPU温度が90度を超える場合には、簡易水冷への切り替えがおすすめです。
運用上の注意点としては、負荷が高い時には、空冷クーラーのファンがブォーと鳴り響きます。そのため、静音重視の環境には向きませんので、ご注意ください。
本記事が、Ryzen9 9950Xを空冷運用したいと考えている方の参考となれば幸いです。
以上です。
