最近の高性能CPUは、高温になり簡易水冷が必用です。特に、360mmの大型ラジエーターを搭載する簡易水冷を取り付ける場合があります。
360mm簡易水冷は、PCケースに収納するにはサイズが大きく、ミドルタワーサイズのケースであっても、簡易水冷を取り付けるために苦労することがあります。
私も、PCケース交換で、何度か簡易水冷の交換を行っていますが、簡易水冷の取り付けで苦労をした事が多いです。
本記事では、取り付け方は人それぞれだと思いますが、1つの例として、私が360mm簡易水冷を取り付ける際の手順を紹介します。
自作PCの組み立てで、360mm簡易水冷を利用したい方のご参考となれば幸いです。
360mm簡易水冷で苦労する点
取り付けの小回りが利かない
ラジエーターが大きく、小回りが利かず、扱いにくいです。
ラジエーターサイズが360mmは、120mmファン3枚を取り付けるサイズで、このラジエーターを取り付ける時、PCケースのサイズによっては、ギリギリの場所で取り付ける事になります。

そのため、ラジエーター取り付け前に背面ファンを外したり、CPU電源ケーブルをラジエーター取り付け前に差し込んだりと、工夫が必用です。
取り付け工程が多い
空冷クーラーであれば、「ソケットを取り付け」→「ヒートシンクをCPUに取り付け」→「ファンとコネクタの取り付け」の3工程で完了します。
一方、簡易水冷は、「ソケットの取り付け」→「水冷ヘッドの取り付け」→「ラジエーターの取り付け」→「ファンの取り付けとコネクタ取り付け」と4工程が必用です。工程が多く単純に作業量が増えます。
そのため、パーツの付け忘れで、簡易水冷を取り外す時、手間がかかります。
360mmラジエーター組み立ての順番紹介
なるべく手間をかけず、360mmラジエーターを取り付けたい事から、組付け時の工夫が必用です。360mmの簡易水冷の取り付けミスが発生しにくい手順を考え、組み立ててを行います。
基本的な考え方は、360mmラジエーターを最後に取り付ける事を意識しています。
- ラジエーターにファンを取り付け
- 取り付け場所にラジエーターを当ててみる
- ソケット取り付け
- 水冷ヘッド取り付け
- 各コネクタの取り付け
- ラジエーターをケースに固定
1.ラジエーターにファンを取り付け
ラジエーターをケースに取り付ける前に、ファンを取り付けます。
ラジエーターをケースに取り付けた後で、ファンの取り付けると、狭いスペースに手を入れて、ファンのねじ止めをするため、作業が大変です。
そのため、ラジエーターをケースに取り付ける前に、ファンを取り付けます。
2.取り付け場所にラジエーターを当ててみる
ラジエーターが設置予定場所に取り付けられるか、事前確認を行います。
確認時には、「ラジエーター取り付け時に周囲のパーツを取り外すか」、「ファンを付けた状態で取り付けられるか」といった、取り付けがスムーズにできるかの確認を行います。

3.ソケット取り付け
水冷ヘッド取り付け前に、ソケットを取り付けます。
簡易水冷の説明書に沿って作業をすることで、取り付けが完了します。

4.水冷ヘッド取り付け
水冷ヘッドをソケットの上に、ねじ止めで取り付けます。

ねじは、四方を軽く止め、すべてのねじが取り付けたら、しっかりと閉めます。
5.各コネクタの取り付け
PCケースのサイズによって、既に設置しているパーツと360mmラジエーターが干渉します。

また、ラジエーター取り付け後、周辺のコネクタが取り付けられません。
そのため、事前に各コネクタをマザーボードに取り付けます。

6.ラジエーターをケースに固定
最後に、PCケースのトップ、フロントにラジエーターをねじ止めします。これにて、作業完了です。

作業では、片手で360mmラジエーターを押さえながら作業する事が多いため、手間がかかります。
まとめ
360mmラジエーターは利用するPCケースのサイズを決めるほど大型です。
そのため、小さなケースになるほど、取り付け作業が大変です。
360mmラジエーター取り付けの基本的な流れから、工夫をしながら、どうやって手間をかけすぎず取り付けるか、考えながら、取り付けるところに楽しみがあります。
正解ではありませんが、個人的な360mmラジエーター取り付けの基本的なパターンを紹介しました。
本記事が、PC組み立てで、360mm等の大型ラジエーターを取り付け予定の方のご参考になれば幸いです。
以上です。