最近の自作PCに搭載するSSDは、M.2 SSDが多いです。
「パソコンのマザーボード交換」や、「OSの入っているストレージの容量変更」といった場面で、M.2 SSDを初期化したい事があります。
M.2 SSDの初期化では、マザーボードにSSDを差し込み、初期化作業が必要です。
しかし、マザーボードに削除したいM.2 SSDを取り付けるには、パソコンを開け、M.2 SSDを取り付ける作業があり、物理的に手間がかかります。
また、マザーボードのサイズによっては、M.2 SSDの差し込み口が1か所しかなく、初期化作業はできません。
こうした問題に対し、M.2 SSDケースを導入をおすすめします。
M.2 SSDケースを使う事で、パソコン本体のケースを開ける事なく、M.2 SSDの初期化が可能です。
本記事が、「M.2 SSDの初期化をしたいけど、物理作業に手間がかかり面倒」という方の参考となりますと幸いです。
M.2 SSDケースとは何か
まずは、M.2 SSDケースを紹介します。M.2 SSDケースは、M.2 SSDを取り付け、ストレージとして利用できる様にする機器です。
M.2 SSDを取り付けた後、パソコンのUSB端子に接続することで利用できます。専用ソフトは不要で、気軽に利用できます。
![](https://sanen-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/easy-m2-ssd-case03.jpg)
M.2 SSDケースの利用準備
M.2 SSDケースにM.2 SSDを取り付け、利用できる様にするまでに準備が必要なため、紹介します。
今回は、私が利用している「玄人志向 GWM.2NVST-U3G2CCA」を例に挙げ、紹介します。
メーカーによって、違いがあると思いますので、ご注意ください。
M.2 SSDケースの全体
M.2 SSDケースの全体像について紹介します。
M.2 SSDケースは、基盤部分とそれを覆うケースで構成されています。
![](https://sanen-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/easy-m2-ssd-case02.jpg)
ケースを開けると、M.2 SSDを収める基盤があります。この基盤はケースから取り外す事がでます。M.2 SSDを基盤に取り付ける際には、基盤をケースから取り出し、作業をしてください。
![](https://sanen-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/easy-m2-ssd-case04.jpg)
付属品として、基盤の他にM.2 SSDを固定するためのねじと、熱伝導シートがあります。
![](https://sanen-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/easy-m2-ssd-case05.jpg)
(※利用済みのM.2SSDケースとなりますので、写真の熱伝導シートはフィルムをはがしています。)
M.2 SSDの取り付け
M.2 SSDケースへM.2 SSDを取り付ける方法について、紹介します。
先ほど紹介した、M.2 SSDを取り付ける基盤には、M.2 SSDをはめこむ部分があります。
![](https://sanen-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/easy-m2-ssd-case08.jpg)
基盤のM.2 SSDをはめ込む部分に、M.2を取り付けます。
![](https://sanen-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/easy-m2-ssd-case09.jpg)
M.2 SSDを取り付けた後、M.2 SSDの端と基盤の端をねじ留めします。ねじ留めの際、金属のナットでM.2 SSDを固定します。
![](https://sanen-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/easy-m2-ssd-case10.jpg)
固定後、熱伝導シートをM.2 SSDの上に張り付けます。
![](https://sanen-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/easy-m2-ssd-case11.jpg)
その後、M.2 SSDケースへ基盤をはめ込み、ふたを取り付け、完了です。
利用シーンの例
利用方法は、M.2 SSDケース付属のケーブルを取り付け、パソコンへ取り付けます。
パソコンの取り付けで利用するケーブルは、USB 3.2とUSB Type-Cの2つのため、パソコンのUSB端子へ差し込む事で、取り付け可能です。
![](https://sanen-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/easy-m2-ssd-case12.jpg)
M.2 SSDをパソコンへ取り付け、ディスク管理を確認すると、ストレージとして認識します。
![](https://sanen-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/easy-m2-ssd-case01.jpg)
システム領域入れたM.2を初期化する場合は、コマンドプロンプトにて「clearコマンド」の操作を行う事で初期化可能です。
利用時の注意点
M.2 SSDに熱伝導シートを貼り付け、M.2 SSDケースへはめ込みますが、利用直後の熱を持った状態では、熱伝導シートがケースとM.2 SSDを固定してしまいます。M.2 SSDケースから、基盤をケースから取り外しにくいため、ご注意ください。
まとめ
OSの入ったM.2 SSDを初期化する場合、M.2 SSDの読み取りのため、マザーボードへ取り付ける必要があり、手間がかかっていました。
しかし、今回紹介したM.2 SSDケースを利用することで、M.2 SSDをマザーボードへ取り付ける物理的な手間の発生を減らす事ができ、おすすめです。
また、マザーボードにM.2 SSDの取り付け場所が1つしかない方に対しても、M.2 SSDケースを利用することで、M.2 SSDの初期化ができるため、おすすめです。
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玄人志向 M.2 NVMe SSD ケース本記事が、M.2 SSDの初期化に関し、手間や課題を感じている方の参考となりますと幸いです。
以上です。