空冷クーラーで利用できる高性能なCPUを探し、Ryzen9 9900Xを試しに使ってみました。
Ryzen9 9900Xは、過去モデルと比べて低発熱のCPUということで、「簡易水冷が無くてもなんとか扱えるのではないか」と考え、検証します。
検証内容は、数個のベンチマークを動かし、CPU温度がどの程度変化したかを確認します。特に90度を超えるかどうかを気にしています。
本記事に掲載している情報は、個人的に実現できる内容で検証を行っているため、網羅的に検証ができていない点にご注意ください。
本記事が、空冷で運用できる性能の高いCPUを探している方のご参考となれば幸いです。
検証環境
検証に利用した環境は、以下です。
- CPU:Ryzen9 9900X
- CPUクーラー:NH-D15(最新版「NH-D15 G2」ではないです。)
- メモリ:64GB
- GPU:RTX5080 16GB
- PCケース:H7 Flow(2022)

検証環境で利用したCPUクーラーNH-D15は、大型の空冷クーラーで、ファンのサイズが140mmです。

ファンは2枚を装着し、ヒートシンクは、左右2つに分かれています。

検証内容
検証では、以下のベンチマークでCPU温度を計測しています。
- CINEBENCh R23(シングルコア、マルチコア)
- モンスターハンターワイルズ(レイトレーシング無、4K、フルHD)
- FF14 黄金のレガシー
- 温度計測ソフト起動で放置5分
CPU温度計測結果
各ベンチマーク実行中のCPU温度を計測し、まとめました。
計測結果を比較するCPUのベンチマークが無いため、Ryzen9 9900Xの温度計測結果をまとめたのみです。
CPU温度は、通常時40度~70度、負荷の高い時、80度を超えない事が適正温度と言われています。高負荷の状態で、90度を超えた時、不安定な挙動となる恐れがあるため、90度を超えない点に注意しています。
基本的には、40度~80度以内に納まっているかどうかの確認です。
CINEBENCH R23 シングルコア、マルチコア
CINEBENCH R23では、マルチコアとシングルコア共に10分連続稼働しました。
連続稼働中の温度は、マルチが平均76度。シングルが、62度です。

(※グラフの時間は、見にくくなるため、5分間の記録に編集しています。)
シングルコアは、最高温度66度と十分な冷却できる温度です。
マルチコアでは、高温時に70度台を維持しています。最高温度は78度で、高温でも80度を超えなかった事から、十分に空冷クーラーで冷却できています。
モンスターハンターワイルズ
設定内容は、レイトレーシング無、フレーム生成ありで、フルHDと4Kモニターを使って計測しました。
画面表示は、フルスクリーンです。

温度は、フルHDや4K関係なく、80度を超えました。
適正温度の80度を超えていますが、危険水域である90度に到達せず、利用できています。
CPUの最大温度は、83度でおおよそ80度に近い温度で動作しているため、かろうじて空冷クーラーでRyzen9 9900Xを冷やせていると言えます。
FF14 黄金のレガシー
フルスクリーンの全て最高設定で動作させ、フルHDと4Kモニターで、フルスクリーンにて実施しています。

フルHDと4Kモニターどちらのモニターも、CPU温度に違いがありません。
50度~70度の間で推移しており、Ryzen9 9900Xを十分冷却できています。
不安感を感じる温度にも達さないため、安定動作です。
温度計測ソフト起動で放置5分
通常時の温度を知るため、5分間デスクトップ画面を表示し、無操作状態で放置しました。

通常時の温度として、45度を維持しています。温度の変化はなく、一定です。
基本的に何か操作した時、45度から上昇する環境で動作している事が分かります。
検証結果
性能の高いRyzen9 9900Xが空冷クーラーで冷却できるかを検証しました。
検証結果は、基本的にRyzen9 9900Xは空冷クーラーで冷やせると言えます。
ただし、重いベンチマークで80度を超える場合があり、ギリギリの温度で動作します。そのため、一部重い処理をする場合は、簡易水冷を利用した方が良いです。
特に、モンスターハンターワイルズを超える重いゲームや、CPU温度90度以上の状態を維持し続ける場合、CPUにかかる負荷が高いため、簡易水冷による冷却をおすすめします。
まとめ
Ryzen9 9900Xが「簡易水冷ではなく、空冷で冷やせるのでは」と思い検証を行いました。
検証の結果、1タイトル以外のベンチマークで80度以下のCPU温度を維持し、空冷クーラーで冷却できました。ただし、CPU温度が80度を超えたモンスターハンターワイルズも、適正温度より少し高めだなと感じる程度です。
そのため、Ryzen9 9900Xは、ほとんどの状態で空冷クーラー運用が可能と言えます。
検証の中では述べませんでしたが、ファンの音について、「ブオー」と常に聞こえます静音重視の人にはおすすめしません。
今後、Ryzen9 9900Xを継続利用し、高負荷と感じる処理に対しては、検証を実施したいと思います。
本記事が、空冷で運用できる性能の高いCPUを探している方のご参考となれば幸いです。
以上です。