ゲーム性能では、X3Dシリーズが有利で人気が高いですが。
9000シリーズのX3D前の最高のCPUが9950Xです。
発売から時間がたったため、価格も落ち着いてきており、PC組み立ての際に候補となるCPUの1つではないでしょうか。
実運用を考えると、冷却についても気になるところです。
本記事では、Ryzen9 9950X360mm簡易水冷で冷却した時の温度変化を計測しました。Cinebenchに限定されますが、Ryzen9 9950Xを単体で利用した時の温度変化も確認をしています。
Ryzen9 9950Xについて冷却が気になる方のご参考となれば幸いです。
検証環境紹介
2つの環境で、検証を行いました。グラフィックボードが搭載されている状態とグラフィックボードを搭載していない状態です。
Ryzen9 9950X単体運用を考えた時、標準のグラフィック機能でどの程度の冷却ができるかCPU温度推移を計測します。
検証環境
- CPU:Ryzen9 9950X
- CPUクーラー:Liquid Freezer III 360
- メモリ:64GB
- GPU:RX7900XTX 24GB
- マザーボード:B650 AORUS ELITE AX ICE
- PCケース:H7 Flow(2022)
グラフィックボード無の環境は、上記の環境からグラフィックボードを抜いた状態で検証しています。

グラフィックボード有の環境における検証結果
グラフィックボード装着時のベンチマークは、以下の3つを検証しています。
- モンスターハンターワイルズ
- FF14 黄金のレガシー
- FF15
4KとFullHDでベンチマークを実行した時の温度を計測しています。
ただし、FF14は、FullHDに限ります。
ベンチマークによって時間差がありますが、開始6分までの記録を1つの表にまとめました。
まとめた単位は、4KとFullHDです。
FullHDでの計測結果
全体で85度以内に納まっており、安定稼働しています。
簡易水冷の冷却のため、高くても85度手前で安定しています。
90度に達していない状態で感動している事から、十分に冷却ができて運用できるPCだと言えます。
モンスターハンターワイルズ以上の負荷がかかるタイトルに対しては、CPU温度を少し気にする必要がありそうです。
通常負荷のゲームに対しては、温度変化は気にしなくて良いと言えます。

4Kでの計測結果
今回の計測で最も重いゲームであるモンスターハンターでも、80度超えたあたりが上限で推移しています。
FullHDと同様に温度変化を気にする必要なく、4Kでも安定稼働している事が分かります。
4K環境でも十分にCPUの冷却ができており、安定下稼働に期待ができます。
温度推移で、モンスターハンターワイルズの温度がFullHD計測時より低いのは、少し疑問ですが、冷却は十分にできているため、問題なしとしています。

Cinebench R23の計測
Cinebench R23では、グラフィックボード利用時とグラフィックボードを利用していない時の温度の差を確認しています。
本来のCPU性能と違いがどの程度現れるか気になったため、試しに計測をしています。
それぞれ10分のベンチマークの結果を確認しています。
シングル
ベンチマーク中の温度が60度前後に納まり、使いやすい温度の発生です。高温となっていません。
グラフィックボードを積んでいる時との差分もなく、冷却性能がある程度備わっているCPUクーラーであれば十分に冷却している印象です。
また、グラフィックボードを利用していない時の方が1度~2度程度温度が低いです。

マルチ
こちらも、85度前後に納まっており、問題ない温度であったと言えます。
マルチでは、シングルよりも大きな発熱のため、これ以上の温度で利用は90度を超えるため、難しそうです。そのため、簡易水冷運用が適格なCPUと言えます。
グラフィックボードを利用していない時の方がシングル同様、1度~2度程度温度が低いです。

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まとめ
これまでゲームのベンチとCinebenchを試しました。
温度の面では、360mm簡易水冷であれば、十分な冷却ができるCPUが9950Xだと言えます。
全ベンチマークを通じ、温度が90度まで上がる事が無く、冷却面では、簡易水冷に頼るべきCPUというイメージを持ちました。
グラフィックボードを外し、オンボード機能でCinebenchの計測を行いましたが、性能の範囲であれば、グラフィックボードの有無によって、温度の差が出ない事が分かりました。
今後、Ryzen9 9950Xを利用したいと考えている方は、簡易水冷の導入をお勧めします。
本記事が、CPU選びの参考となれば幸いです。
以上です。