自作PCファンの増設で、ファンを取り付けたい場所にファンを止める場所が無く、固定できずあきらめる場合があります。
正式には取り付ける方法がありませんが、結束バンドの利用や、本来の使い方とは異なりますが、マグネット付きのグラボステイを利用した事で、ある程度自由な位置にファン増設ができます。
本記事では、取り付ける機構の無い場所にPCファンを増設した時の方法を紹介します。
PCファンの増設をしたいが、思った場所にファンの取り付けができないと悩んでいる方の参考となれば、幸いです。
利用中のPCケース
NZXTのH7 Flowの白色のケースを利用しています。
標準でファンの取り付けられる場所は、120mmファンの利用で、フロントに4枚、バックに1枚、トップに3枚が取り付けられます。
空きスペースが複数あり、底面や、マザーボードの右側です。

ファン増設に使ったパーツ
ファンの固定方法は色々あります。正規にファン固定のため作られた製品を利用する方法、推奨しませんが、結束バンドの固定、グラボステイの様に目的とは異なる方法を利用する方法があります。
ファンステイを利用
ファンを固定するために製造された製品です。ファンを固定するために専用の形をしています。
PCIスロットに取り付ける機材もあります。ただし、製品によって、ファンサイズが120mmに専用に設計されており、140mmや90mmといったサイズの異なるファンを取り付けられないため、ご注意です。

過去記事で、PCIスロットに取り付けるファンステイについて記事を作成しています。利用の様子を知りたい方は、「PCファン増設の方法- PCIスロット固定のファンステイを利用-」をご参照ください。
グラボステイを流用
ファンステイが無い場合、グラボステイを流用します。
世の中には、マグネットの固定で、場所を自由にできるファンステイがありますが、手元にないため、グラボステイを代用しました。
グラボステイの金属穴に結束バンドを通し、ファンと固定します。少し注意が必用ですが、結束バンドの締め付けでファンを十分に固定できます。

注意点は、ファンが金属部分に面積が広く触れる様に取り付ける事です。
ファンと金属の接触が狭い時、ファンとグラボステイの固定が部分的で、しっかり固定できず、ファンが動いてしまいます。ファンとグラボステイの固定面が広く接している場合、結束バンドの固定でファンが動かず、固定ができます。
グラボステイに固定できたファンは、グラボステイのマグネットにより、ケースの鉄板部分であれば、どこにでも固定ができます。

例えば、グラフィックボードに直接風を当てる位置に置く事ができます。


平置き
ファンをケースの底面に平置きします。
ケーブル配線やファンの納まりの良い、「ちょうど良い位置」に設置します。

グラフィックボードにファンからの風が当たります。
持ち運びの際に位置ずれが起きますが、パーツの取り換えや清掃のタイミングで、ファンの取り外す手間が省けて良いです。ファン自体に重さがあれば、動作中に位置がずれる事はありません。
結束バンドで取り付け
PCケースの取り付けやすい場所を探し、結束バンドファンを固定します。
取り付け方によって不安定な固定になりますが、ファンと取り付け先の触れる面積を増やす事で、十分な強度で固定できます。
まとめ
私が実践した経験のある、PCケースにファンを固定する方法を紹介しました。
どの方法も、しっかり固定ができますが、結束バンドの固定では、動かない様に固定するためには、固定方法に工夫が必用となります。
固定方法の工夫が十分にできていれば、固定できますが、取り外しの手軽さがありません。
そのため、ファンステイやグラボステイにファンを固定する方法が、固定位置を動かしつつ、しっかりと固定できるため、おすすめです。
本記事が、ファンを自由な位置に固定したい方のご参考となれば幸いです。
以上です。