PCの購入後、冷却性能を上げるため、ファンスを増設することがあります。目的は、「グラフィックボードに風を当てる様にファンを設置したい」や、「吸気ファンを増やすための増設」があります。
一般的なPCケースにファンを取り付ける場合、ケースの前面、背面、後部の3か所に取り付ける事が多いですが、PCケースに準備されている以外の方法でファンを設置したい事もあります。
準備されていない場所へファンを固定する時、取り付け方は様々です。例えば、ファンを固定せずケース内に置いたり、ケースに結束バンドを使って固定したり、ファンステイを用いる事もあります。
本記事では、ファンステイを用いてPCケースにファンを固定する方法を紹介します。利用している機材は、長尾製作所のファンステイです。
今回取り付けたケースは、「Thermaltake The Tower 500」と、「NZXT H7 Flow 」です。
本記事が、ファン増設にご興味のある方のご参考となれば、幸いです。
ファンを増設したいと思ったきっかけ
TheTower500をPCケースとして利用した時、ファンは土台部分に2枚を吸気として使い、5枚のファンを排気としていました。
排気のファンの5枚に対し、吸気ファンが2枚と少ない事から、「しっかり空気循環ができているのか?」と不安を感じていました。

そこで、吸気ファンを増設し、吸気ファンの枚数と排気ファンの枚数の枚数を均一に近づけ、安心感を得る事にし、ファンの増設をしました。
ファン増設のため準備したもの
ファンステイ
ファンを増やすのみならば、固定せず、ケース内のいい感じの場所にファンを固定せず、置いてもよいです。
しかし、ファンを固定していない場合、何かしらの衝撃でファンの位置がずれてしまいます。
この時、ファンの位置ずれを直すため、ケースを開き、ファンの位置を整える必要があります。
都度、ケースを開けて位置を整える作業が手間なため、ファンを固定したいと考え、ファンを固定できるファンステイを導入しました。
導入したファンステイのAmazonリンク
長尾製作所のPCIスロット用120㎜ファンステイを導入しています。

長尾製作所 PCI用ファンステイ120mm(Amazonリンク)
PCIスロットに取り付け、ファンを固定します。

120mmファン2枚を連続して取り付ける事ができます。ファンは、別売りの120mmのノクチュアファンを利用しています。
ファンステイの固定では、ケース背面の金具に固定用プレートを取り付ける事で、より強力な固定をしています。

ファンステイの取り付けに2スロットが埋まる点に注意です。
TheTower500にファンステイを固定
目的であった、TheTower500にファンステイを取り付け、吸気用のファンを増やしました。
ケースのガラス部分と吸気ファンの位置が重なり、吸気がしにくいように見えます。

不安があり、一度ティッシュペーパーをかざしてみました。
少しですが、ティッシュペーパーがケースに吸い込まれる様な風ができている事が確認できました。

吸気用のメッシュにファンが重なる事を期待しましたが、事前の確認不足で、ファンの半分をガラスに重なってしまいました。
一応吸気が可能なため、利用中です。
H7 Flowにファンステイを固定
一般的に利用する方の多い、横置きのPCケースにファンステイを取り付けてみました。ファンの数の関係で、1枚の利用です。

ケース内の空気をグラフィックボードに当てるためのファンとして、利用しています。
取り付けの際、マザーボードの下部分のコネクタを隠す形で取り付けています。

コネクタとマザーボードの空間が狭いため、事前にマザーボード下部コネクタの配線を済ませ、最後にファンステイの取り付けます。
ファンステイを取り付けた後、コネクタをいじるために手を入れるスペースはありません。
補足ですが、マザーボードのコネクタとファンは接触していません。絶妙な幅です。

まとめ
ファンの増設方法はいくつかありますが、ファンをしっかり固定したい場合、ファンステイの利用をおすすめします。
特にケースにねじ止めの固定ができるタイプであれば、位置ずれに強いため、安心感が大きいです。
利用中のPCケースでファンを固定できる場所が無い方や、自由な位置にファンを固定したい方は、マグネットで固定するファンステイが存在しますので、ご検討ください。
本記事が、ファンの増設を考えている方の参考となれば、幸いです。
以上です。