長期的に色々なCPUを冷やす事に役立つCPUクーラーを、簡易水冷以外で探しました。
ヒートシンクが大きく、良く冷えそうな空冷クーラーとして、NH-D15を導入しました。Core i9の中で爆熱なもの以外は冷却ができそうな空冷クーラーです。
NH-D15は、2つの巨大なヒートシンクを持っており、サイズ的にPCケースに納まるか心配がありましたが、ミドルタワーのケースに搭載ができました。
本記事では、NH-D15の性能というより、実際にPC搭載した時の状態を紹介します。
CPUクーラーのサイズが巨大であるため、自分のPCに搭載できるか心配をしている方のご参考となりますと幸いです。
NH-D15のサイズ
NH-D15は、ファンサイズが140mmのファンを搭載しています。
空冷のCPUクーラーは、通常、120mmで十分と感じます。そのため、140mmのファンは必要以上に大きく、高い冷却性が期待できます。
ヒートシンクも、2つ巨大なものが連なっており、NH-D15をマザーボードへ取り付け時に色々と干渉しそうな危険を感じる、大きな空冷クーラーです。
インパクトが大きく、「このサイズなら、冷えるでしょう。」という冷却面への信頼があります。
PCへNH-D15の取り付けた様子
本体サイズが大きく、NH-D15を自分のパソコンに設置できるか心配になるCPUクーラーですが、実際に取り付けた時、他のパーツやPCケースに干渉せず、利用できました。
紹介する利用例では、MSIの「MPG B550 GAMING PLUS」に設置した様子を紹介します。一般的なATXのマザーボードのため、パーツ毎の干渉について、ちょうど良いです。
PCケースに収まるか
NH-D15を取り付けた後、実際にケースに収めた状態です。ケースのサイドパネルにあたらない、高さギリギリのサイズ感です。
ヒートシンクの高さは、サイドパネルにあたる事なく、余裕があります。一方で、ファンの位置が、メモリを避けるため、少しずらしている影響から、ファンの位置は、ケースにあたらないギリギリとなっています。
ファンの高さの参考として、今回利用したPCケースの背面の様子を紹介します。一般的なミドルタワー型のPCケースです。
「メモリとの干渉」
ファンをヒートシンクに合わせて設置した場合、メモリの位置と干渉するため、ファンの設置場所をずらす必要があります。
メモリ側のファンを少しずらす事で、メモリとCPUファンの干渉を避けられます。ケースの側面からメモリの確認をした時、ファンがメモリを隠す状態です。
グラフィックボードとの干渉
グラフィックボードとNH-D15の間は少し空いており、干渉はしません。
大きすぎるグラフィックボードでなければ、隙間から手を入れられるため、CPUクーラー取り付け後、グラフィックボードの取り外しが可能です。
マザーボードIOパネル付近のカバーとの干渉
CPUクーラー取り付けで気になる点が、IOパネルそばのカバー部分との干渉です。
ヒートシンクが右側によっているため、IOパネル付近のカバーが干渉することなく、NH-D15を気軽に取り付けられます。
NH-D15取り付けで不便なこと
ここまで、NH-D15がパーツ干渉しても問題とならない点や、問題無い点について紹介しましたが、逆にスムーズな取り外しができず、不便さを感じる点があります。
M.2 SSDが取り外せない
M.2 SSDの真上にNH-D15のヒートシンクがあり、マザーボード上のM.2 SSDを取り外す事ができません。
M.2 SSDを取り外す際は、NH-D15を外す必要があります。
手間が増える点から、M.2 SSDを頻繁に交換する方へNH-D15は、お勧めしません。
組み立て時のCPUの電源供給挿し込みが大変
サイド上部にCPU電源の差し込みがありますが、NH-D15を取り付けた後、ケース上部のスペースが狭くなるため、CPU電源供給のケーブルを差し込みで手が入らない等の問題が発生します。
NH-D15を取り付けた後、ケーブルを取り付けが大変であったので、1度取り外し、CPUクーラーを再度取り付けました。
メモリの取り外しが手間
NH-D15のファンを取り付けた後、メモリを取り外す場合、ファンを一度取り外す必要があります。
メモリの交換に対し、ファンの取り外しが必要となるため、面倒と感じる方にはお勧めしません。
比較的ファンの取り外しは簡単ですが、他のCPUクーラーでは、ファンを取り外す必要もなく、利用できる事から、手間を感じる事もあります。
本記事で紹介している製品リンク
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Noctua NH-D15まとめ
NH-D15を今後パーツの買い替え時にも利用できると考え、思い切って購入しました。
「見た目が大きいため、取り付けができるのか?」と疑問に感じながらの導入でしたが、問題なく設置ができ利用ができています。
パーツ干渉についても、交換頻度の低いパーツに対して干渉をしているため、特に問題視していません。
本記事が、NH-D15の購入を検討していますが、パーツ干渉が不安という方の参考になりますと幸いです。
以上です。