自作PCを作成時、初期不良にあたる事もしばしばあります。
私も初期不良に当たり、対応した事があります。直近では、マザーボード不良となり、交換対応をしました。
初期不良対応にて交換をする場合、故障である事を確定させる必要があり、その確認作業が必要でした。
今回の記事では、マザーボードの初期不良交換までに検証作業内容を紹介します。
本記事で、マザーボードの不具合に当たった方の参考となりますと幸いです。
発生した事象
マザーボードとM.2 SSD、メモリ、CPU、空冷CPUクーラーを取り付け、初期起動をしたところ、CPUクーラーのファンが回転します。
ある程度回転した後、ファンが停止し、再度ファンが回転を開始するという状況を繰り返します。
マザーボード下部のランプが点灯し、4つあるランプの内2つ目までが点灯しています。
また、パソコンの電源を入れた後の動作で、モニターに映像が一切映らず、モニターの入力信号が無い状態です。当然、BIOS画面も映りません。
原因確認のため検証した事
症状から考え、マザーボードの不良、電源の不良、メモリとマザーボードの相性問題の3つを考え、検証をしています。
検証内容は、以下の2つです。
- メモリの枚数を減らした時、パソコンが起動するか
- ケース外で電源ケーブルを挿し直し、パソコンが起動するか
上記の検証実施後、パソコンが起動しないため、マザーボードの不良が濃厚と考え、購入店へ相談しています。
メモリの枚数を減らした時、パソコンが起動するか
メモリとマザーボードの相性問題で起動しないのかの確認です。
マザーボードのA2とB2にメモリを挿し込み起動させます。次に、A2のみとB2のみそれぞれでメモリを挿し込み、起動テストします。最期にメモリなしで起動します。
メモリの抜き差しの検証のどれかで、PCが起動した場合、メモリとの相性問題でPCが起動していない事と言えます。
今回は、どの組み合わせでも起動することはありませんでした。
ケース外で電源ケーブルを挿し直し、パソコンが起動するか
電源の接続が甘く電源が起動しない事や、電源のどこかが通電しておらず故障している事を確認します。
実施事項は、電源ケーブルのマザーボード給電端子と、CPU電源端子の挿し直しです。
挿し直しの後、各端子の接続部分を触って確認し、端子のゆれや少し触って外れない事等、電源ケーブルとマザーボードの端子が不安定な接続になっていない事を確認します。
私の場合、各ケーブルの挿し直しをした後、「ファンが回転し、停止、その後回転する」の繰り返しとなり、改善がありませんでした。
事前に確認した方が良い事
検証作業後、事前に確認した事と可能であれば確認したい事を紹介します。
ピン折れがない事
マザーボードのピン折れがあった場合、不具合の原因がピン折れで不具合が発生している事があります。
そのため、事前にピン折れがなく、綺麗な状態であることを確認します。
ブザーユニットで音を鳴らせれば鳴らしたい
エラー症状を特定のため、マザーボードのピープ音を鳴らします。
エラー内容を示すピープ音を鳴らすためには、別途、ブザーユニットを購入する必要があります。
ピープ音でエラー内容がわかります。所持していれば、使いたい製品です。
今回のマザーボード不具合に関して、手元にブザーユニットを鳴らす機材がないため、利用していません。
BIOSアップデート
利用中のCPUの世代がマザーボードのBIOSをサポートしていないため、うまく動作しない事を考えます。
利用したいCPUとは別に、マザーボードのBIOSバージョンに対応したCPUが手元にある場合、BIOSバージョンを行い、正常にマザーボードが動作することを確認します。
私は、古い世代のCPUが手元になかったため、BIOSアップデート作業はできていません。
最終的にどうなったか
検証作業後、症状改善が見られない事から、原因がわからず、販売店の合意のもとで交換対応となりました。
交換対応時にBIOSバージョンが利用したいCPUに対応している事を確認しています。
交換後は、問題なくPCが稼働している状態です。
まとめ
自作PCの作成時に、マザーボードの初期不良に当たりました。現象は、ファンが回転と停止を繰り返す状態です。
原因を調べましたが、特定まで至らず、店舗の方に相談し、交換対応となりました。
マザーボード不具合特定のため、検証作業を行った内容は、原因切り分けの参考として役立ちます。
自作PCの初期起動時、うまく起動しない場合に1度検証作業を行ってはいかがでしょうか。
本記事が自作PC作成時の不具合解消の参考となりますと幸いです。
以上です。